私の目は、「何か眠たい感じに見えるなー」・「最近、目が開きづらい」・「年齢とともに、視野が狭くなったような気がする」
もし、このような症状がある時は、眼瞼下垂(がんけんかすい)かもしれません。
眼瞼下垂(がんけんかすい)は、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という目が開くための筋肉に異常をきたしているため、目が思うように開く事ができず、見ためは、眠い目のような印象になります。
片目だけなることもありますし、両目ともなることもります。
「生まれつき眼瞼下垂の先天性眼瞼下垂」と「だんだん目が開きづらくなってきた・何かしらの病気の後に目が開きづらくなったなどの後天性眼瞼下垂」と「偽眼瞼下垂」の3つがあります。
眼瞼下垂は、治療で改善します!
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは?
芸能人の小倉さんが正に、眼瞼下垂です。
生まれつきの下垂である先天性眼瞼下垂は、目を開くための筋肉(眼瞼挙筋)をコントロールする動眼神経の異常や眼瞼挙筋自体の形成不全によってなります。
遺伝することもしばしばあります。
元々、眼瞼下垂はなかったのに、突然下垂したり、だんだん下垂してきたという症状は後天性眼瞼下垂です。
後天性眼瞼下垂の原因は、「加齢とともに、目が開きづらくなる」・「眼科手術後に起こるもの」・「脳梗塞などにより起こるもの」・「ハードコンタクトレンズを長年使用していると起こるもの」・「花粉症やアトピーで目をゴシゴシこすることで起こるもの」・「重症筋無力症により起こるもの」があります。
眼瞼下垂は治療した方がいいの?
先天性眼瞼下垂の場合は、重症度により、視力発達の障害も起こることがありますので、早めの治療をしたほうがよいです。
後天性眼瞼下垂の場合は、症状の程度により手術するか判断します(保険診療の場合)。
眼科手術後や脳梗塞後になった眼瞼下垂であれば、時間とともに下垂が改善されることが多いですが、コンタクトレンズ装着や花粉症などにより目をゴシゴシが原因でなった場合は、手術した方がよいでしょう。
眼瞼下垂の中でも、長年コンタクトレンズ使用によって起こったり、花粉症のより目をゴシゴシこすって起こる眼瞼下垂は、若い世代にも多く見られます。
また、重症筋無力症でなった眼瞼下垂は、まず検査が必要となります。
症状はそれほど重くなくても、美容上、目が小さく見える・眠たい目が嫌などの場合は、美容外科(自由診療)などで手術することができます。
美容外科の場合、本人の意思によって手術するかどうか決定しますので、気になる場合は、受診してみてください。
眼瞼下垂の治療は眼科(保険診療)と美容外科(自由診療)のどちらを受診したらよいの?
保険診療を受診した方がよいか、美容外科を受診した方がよいか、迷う方もいるかもしれませんので、アドバイスします。
まず眼瞼下垂は、保険診療の眼科を受診してください。
場合によっては、重症筋無力症などが判明することもございますので、何か病気によって眼瞼下垂が起こっているかどうかを判断してもらうことが先決です。
特に、病気による眼瞼下垂ではないが、見た目が気になる場合は、眼科(保険診療)より、美容外科の方がよいと思います。
保険診療の場合、眼瞼下垂の症状が改善すればOKとなりますので、見た目に非常にこだわって手術してくれることは稀です(中にはしてくれる医師もいます)。
一方、美容外科は、見た目の改善が仕事ですので、眼瞼下垂の症状改善とともに、仕上がり・見た目まで考えて手術します。
眼瞼下垂の手術は目が開きすぎても違和感が生じますので、そういった細かな微調整までしてくれる美容外科を受診することをお勧めします。
眼瞼下垂治療後
眼瞼下垂は皮膚を切開して、改善するのが一般的ですが、症状によっては、ミュラー筋タッキング術という切らない方法がございますので、カウンセリング時に適応の有無を聞いてみてください。
今回は、一般的な切開した跡のダウンタイム等をチェックしていきましょう。
- まぶたの腫れは1週間~2週間で、かなり大きく腫れます。その後も日によってむくみが出たりすることもあり、完全に落ち着くのは3ヶ月程です。
- 内出血は1週間程です。
- 抜糸は1週間後です。抜糸までは、アイメイクはできません。
- 傷はどうしても残ります。初めは赤い線になっていますので、メイクで隠さなければ少しわかりますが、3ヶ月ほどで、見た目はわからない状態になります。
- 初めは、目をつぶっても少し開いている状態となります。初期症状ですので3ヶ月~6ヶ月で完全に落ち着きます。ただ、その間は目が乾きますので目薬などをしてドライアイを予防して下さい。
まとめ
眼瞼下垂で治療に来るケース一番多いのは、老化とともになってくるケースが一番多いです。
見た目上も目が小さく見えるため、鏡を見るとかなり老けこんだ印象になるため、手術を希望する方が多いです。
また、視野が狭くなってくると車の運転にも支障をきたすことがあるため、早めの治療が必要となることもございます。
眼瞼下垂かなーと思ったら、まずは眼科(保険診療)を受診してください。
それから、自分は眼科で手術した方がよいか?美容外科(自由診療)で手術した方がよいか判断してください。