涙袋を作るための簡単な方法としてヒアルロン酸注射があります。
非常に手軽にできる治療ですが、失敗やトラブルもゼロではありません。
涙袋形成のことをしっかり理解し、クリニック選びを間違わなければ、ある程度、失敗やトラブルは避けることができます。
せっかく高いお金を払って、自分のイメージ通りにいかなかったということがないように、事前の知識を得ること、万が一、トラブルが起こった時の対処法なども知識として持っておきましょう。
また、ヒアルロン酸を注入していきますので、ヒアルロン酸の知識もある程度知っておく必要があります。
ヒアルロン酸は種類によって持続期間が違ったりしますので、こちらも説明していきますね。
とにかく、涙袋形成は、目を大きくする方法としては、非常に有効な手段で、可愛いデカ目にすることが可能ですので、ある程度、知識があれば問題なく憧れの涙袋を手にいれることができます。
では、涙袋形成のトラブルについて説明していきます。
目次
ヒアルロン酸注射に涙袋形成のトラブル
あまり変化がなかった!
入れ過ぎて、イメージより涙袋が大きくなった場合の修正の方が難しいので、あえて少量入れて、腫れなどが落ち着いて、涙袋が小さいと感じる場合には、追加注入していきます。
しかし、本来であれば、カウンセリング時に、「ヒアルロン酸を少量ずつ注入していくので、涙袋が小さく感じることがあると思います。
その場合は、追加注入をしますので言ってください。涙袋が大きくなり過ぎてから修正する方が困難ですので、あえて少量ずつ注入していきます。」と事前に説明があれば、トラブルにならないケースです。
医師のカウンセリングでの説明不足が原因のトラブルです。
手軽な治療のヒアルロン酸注入でもしっかりと説明してくれいないクリニックは避けるべきです。
元々、ヒアルロン酸注入では、涙袋形成が難しいタイプの目元!
元々、目の下が膨らんでクマのように見えている方は、ヒアルロン酸注入で、涙袋を作るのは難しいです。
余計に目のふくらみ(クマ)がひどくなることもございます。
目の下のふくらみ(クマ)の原因は、眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪があるため、目の下にうっすらふくらみ(クマ)があります。
老化でだんだん膨らんでくるケースや遺伝的な骨格による影響で膨らんでいる(クマ)ことがあります。
そのような方には、ヒアルロン酸注入による涙袋形成は、効果的でないことを、事前にカウンセリングでしっかり説明する必要がります。
単純に医師の経験不足により、このようなタイプの目元の方には注入しても効果的ではないという判断ができなかったことが原因と考えられます。
受診する前に、医師の美容外科経験年数などをHPで確認しておく必要があります。
涙袋が不自然で大きすぎる!
涙袋の完成形のイメージが、お客様と医師の間で差があるため、医師としては、標準的なヒアルロン酸量を注入したつもりが、お客様にとっては涙袋が大きすぎると感じてしまった。というイメージの違いによるトラブルです。
事前のカウンセリングで、十分なイメージのすり合わせが必要なのは、当たり前ですが、さらに優良クリニックは、ヒアルロン酸注入時も、お客様に鏡を見てもらいながら、少しずつヒアルロン酸を注入しいき、お客様が満足したところで注入を停止するという方法で施術してくれます。
この方法ですとヒアルロン酸を入れすぎる心配がありませんので安心ですよね。
人により涙袋の理想は違います。かなり大きな涙袋が好みの方、控えめの涙袋が好みの方など様々です。
十分なカウンセリング時間を取ってくれて、あなたのイメージを理解し、注入時は慎重に少量ずつヒアルロン酸を注入してくれる医師を選ぶことが大事です。
カウンセリング時に、「鏡を見ながら少しずつ注入してください」と言ってみるのも一つの手段ですよ。
そのようなことは対応できないなど言う医師は、かなり不親切ですし、雑な注入(一気にヒアルロン酸を注入して、さっさと終わらせたいと考えている)になる可能性がありますのでご注意ください。
何度も注入すると涙袋が大きくなってしまうことがある!
涙袋のヒアルロン酸は、ほうれい線などのヒアルロン酸注入よりも、比較的長く持ちます。さらに、何度かヒアルロン酸注入すると、もっと長持ちするというケースがあります。
これは、ヒアルロン酸を注入した部位の細胞がカプセル化してヒアルロン酸がカプセルの中にとどまっているため起こる現象です。
しかし、皆様は、ある一定の期間が過ぎるとヒアルロン酸は吸収され無くなるものという認識があるため、実際にはまだ涙袋が十分あるにも関わらず、定期的にヒアルロン酸を注入してしまい、気づいたら自分のイメージより大きな涙袋になってしまったということもございます。
信頼できるクリニックで、自分の今の涙袋は十分な大きさか確認し、まだ、ヒアルロン酸が残っているので再注入する必要はないなど的確にアドバイスをしてくれるクリニックを選びましょう。
いつも鏡を見ていると、少しでも涙袋が小さくなると、もうヒアルロン酸が無くなってしまったのではないかという感覚になってしまいます。
自分の感覚が麻痺していることも考えられますので、客観的な意見を求めてみるのも大事です。
芸能人でもたまに、ありえなくらい涙袋が大きくなってしまっている人もいますよね。もしかして、感覚が麻痺しているのかもしれません。
涙袋がたるみのように見える!
元々、ヒアルロン酸による涙袋形成が適していない目元の方に注入すると写真のようになることがあります。
目の下にふくらみがある方が、無理に涙袋を作ろうとすると、涙袋のふくらみと元々の目の下のふくらみが合流してしまい、大きな目の下のふくらみとなってしまい、たるみのように見えてしまいます。
カウンセリングで事前にあなたの目元では、涙袋形成するとたるみのようになって見えてしまう可能性があるので、施術はお勧めしませんと、はっきりと言ってくれる医師は、親切ですし、美容外科医として十分な経験があるので、そのような判断ができたのだと思います。
今後、別のことで美容外科を受診してみたいと思った場合は、今回のような対応をしてくれる医師は信頼できると思いますよ。
せっかく涙袋を作りたかったのに治療を断られて、頭にくるなーと思うかもしれませんが、ダメなものはダメなので、しっかりと判断してくれたので、むしろ感謝した方がよいです。
逆に「何でも大丈夫!綺麗になりますよ!是非、治療をしましょう!」という医師の方が怪しいです。
涙袋がすぐに無くなってしまった!
涙袋をヒアルロン酸で注入してもらい、非常に満足していたが、3ヶ月くらいで無くなってしまったなどというケースもあります。
これは、ヒアルロン酸の種類の問題です。
一口にヒアルロン酸といっても、現在は多くのメーカーから色々な種類のヒアルロン酸が作られています。
種類によって、ヒアルロン酸の持続期間(吸収されるまでの期間)・硬さ(硬さにより涙袋に適さないヒアルロン酸もあります)が違います。
また、ヒアルロン酸によっては安全性が確保されていないわけのわからないヒアルロン酸も存在しています。
そのようなわけのわからないヒアルロン酸を注入されるとアレルギー反応や感染症などが起こる可能性もあります。
品質の安全性が保障されたヒアルロン酸を注入してもらうことが重要です。
ヒアルロン酸は海外製品のものがほとんどですので、FDA承認(アメリカの厚労省)・CE(ヨーロッパの厚労省)・KFDA(韓国の厚労省)などが確認できるヒアルロン酸を注入しましょう。
涙袋形成に適したヒアルロン酸の種類と持続期間
涙袋形成に適したヒアルロン酸
ヒアルロン酸の商品名 | 承認 | 持続期間(目安) |
ダナエ・オリジナル | CE | 6ヶ月~8ヶ月 |
スタイレージS | CE | 9ヶ月~12ヶ月 |
テオシアルリデンシティⅡ | CE | 12ヶ月 |
レスチレン・ビタールライト | FDA | 6ヶ月~8ヶ月 |
ジュビダームビスタウルトラ | 厚労省 | 12ヶ月 |
クレヴィエル・プライム | C E | 12ヶ月 |
*各商品には同じメーカーのシリーズがありますので、間違わないようにしてください。
涙袋に適したヒアルロン酸のみを掲載しましたので、同じメーカーのヒアルロン酸でも持続期間が異なります。
同じメーカーのヒアルロン酸でも種類により、硬すぎて涙袋に適さないものありますのでよくヒアルロン酸の名前を確認してください。
まとめ
ヒアルロン酸注入でわずか10分で簡単に涙袋を形成します。
簡単な施術ですが、医師とあなたのイメージににギャップが生じると、トラブルの要因となってしまいます。
- 医師に十分な時間を取ってカウンセリングしてもらうこと
- しっかりとした技術を持った医師にヒアルロン酸を注入してもらうこと(美容外科5年以上の経験があれば問題なし)
- 品質のしっかりしたヒアルロン酸を注入してもらうこと(HPに最低4種類以上のヒアルロン酸の取り扱いがあるか確認する)
- ヒアルロン酸注入時は、鏡で確認しながら少しずつ注入してもらうこと
以上のことができれば、理想の涙袋になり、目を大きく見せることができ、可愛いデカ目のイメージになります。
是非、ヒアルロン酸注入による涙袋形成にチャレンジしてみてください。