目の下のたるみ・目の下のふくらみは、老化現象の一つとして非常に気にしている方も多いと思います。
マッサージなどの自己ケア・エステなどでのお手入れ・美容皮膚などでのレーザー治療など、目の下のたるみやふくらみには色々な対策方法あります。
軽度の場合は、自己ケアやレーザーなどで改善することもありますが、明らかに目立ってしまった目の下のたるみ・ふくらみは、自己ケア・エステ・レーザー治療での改善は難しいです。
重度の目の下のたるみ・ふくらみの解決法としては、美容整形クリニックでの手術しかありません。
美容整形で、目の下のたるみ取りや脂肪除去などの手術をすると、悩んでいたのが嘘のように綺麗にたるみやふくらみが除去された目元になり、10年前に戻ったかのような若返りになります。
目元の印象で90%顔の印象が決まります。
それだけ目元というのは、顔の中で重要なパーツということになり、その目元がたるんでいると実年齢以上に老けて見られます。
目の下のたるみがひどい場合は、美容整形での解決が望ましいです。
けど、「手術は怖いなー」・「失敗したらどうしよう」・「腫れや赤味はどれくらいでるんだろう」など様々な不安があるのは当然です。
美容整形での治療は、効果は抜群ですが、やはりリスクもあります。
医師の腕によっては不満の残る結果になることもあります。
今回はリスク・失敗について、失敗予防・対策などを含めて説明していきます。
リスクについてしっかり理解し、信用できる美容整形クリニックで施術してもらうことができれば、目の下のたるみ取りは大変すばらしい結果を出し、あなたのお悩みを即時に解決できます。
目の下たるみ取り・ふくらみ取りの失敗を回避するためのポイント
手術は必ずリスクがありますので、100%リスクを取り除くことは不可能です。
ただし、極力リスクを抑えることは可能です。
一番重要なのは、「しっかりとした技術力のあるクリニック・医師選び」・「万が一のトラブルが起こった場合の対処をしてくれるクリニック・医師選び」この2点が非常に重要です。
技術力のある医師・クリニック選び
よいクリニックでよい医師に手術してもらいたいのは当たり前のことですが、施術前に技術力を見極めるのは非常に難しいです。
そこで、美容整形クリニックは、医師の経歴がHPに掲載されていることが多いですので、美容外科医として何年経験があるかを見てください。
目の下のたるみ取りや目の下のふくらみ除去の施術には、美容外科医として最低5年以上のキャリアが必要です。
できれば目の下のたるみ取りの症例数も確認できれば安心です(300例以上は必須です)
ここが重要です。医師の経験年数ではなく、美容外科医としての経験年数を確認してください。
カウンセリングで直接聞いても失礼にはなりません。(プライベートのことをねほりはほり聞くのは失礼ですので気を付けてくださいね。)
トラブル対応がしっかりしているクリニック・医師選び
どのような腕のある医師でも、予期せぬトラブルが起こることもあります。
そこで重要になるのがトラブルが起こった時の対応・修正の能力です。
まずは、カウンセリングで起こりうるリスクがしっかり説明されているかがポイントです。
カウンセリングで良いことばかり説明し、デメリットやリスクについてしっかり説明しない医師は、いざトラブルが起こった時にしっかり対応してくれるか疑問です。
また、カウンセリングで万が一のトラブルが起こった時の説明がなされているということは、トラブル時に修正する能力もあるということの表れです。
費用や宣伝文句だけで判断するのではなく、万が一のトラブル・デメリットについてカウンセリングで説明しているかで、そのクリニックの信頼度を判断してください。
目の下のたるみ取り・ふくらみ除去のリスクと対策
目の下のたるみ取り・目の下のふくらみ除去の手術には、筋皮弁法とハムラ法という手術があります。
どちらもダウンタイム・リスクが共通していますので、参考にしてください。
筋皮弁法・ハムラ法について詳しく知らいたい方は、コチラを参照してください。
腫れ・内出血がかなり強くでる
切開していますので、毛細血管が多数傷つくため、皮膚の下で出血し赤紫色になります。1週間~2週間は続きます。
また、腫れも同時に出現します。こちらも1週間~2週間は出現します。
対策
手術を受ける際は、十分にお休みを取っていただけなければ、人前に出られないくらいの内出血です。
1週間程で、コンシーラーなどでカバーしていただければ、何とか人前に出られる程度です。
お仕事がお忙しくあまり休みが取れない人の中には、片目ずつ施術をし、しばらく眼帯をして腫れや内出血を隠し、落ち着いたらもう片方の施術をされる方もいます。
皮膚を取りすぎ赤んべえの状態になっている
目の下の皮膚を取り過ぎると、またが下に引っ張られて、下まぶたがひっくりかえり、結膜が見えてしまう(赤んべえ)ことがあります。
対策・対応
ほとんどの方は、経過観察の間に、どんどん皮膚が柔らかくなり、皮膚が伸びてくるため、赤んべえの状態は改善されていきます。
しかし、3ヶ月~6ヶ月経過しても、赤んべえが改善しない場合は、再治療が必要です。
目尻で下まぶたを引き上げる手術か、下まぶたに皮膚を移植する手術で修正しるしかありません。
たるみが残っている
たるみをしっかり取り切ていない状態です。
取り過ぎると赤んべえの状態になってしまうので、余裕を持たせ過ぎた結果です。
初めは縫合部分の皮膚が硬くなり、皮膚が伸びない状態ですが、施術から3ヵ月~6ヶ月経過すると皮膚は柔らかくなり、多少伸びてきます。
施術の際は、治療後の皮膚の伸縮力を計算して皮膚を除去していきますが、経験が浅い医師ですと、そこまでの計算ができない場合もあります。
対策・対応
治療から3ヶ月~6ヶ月経過してたるみが残っている場合は、再治療が必要となります。
目の下のふくらみが残っている
目の下の脂肪を取る量が少ないことで起こります。
目の下のふらみだけ取る手術ですと、脂肪だけ取り過ぎると皮膚がたるんでしまうため、このようなことはおこることはありますが、筋皮弁法やハムラ法で施術をする場合は、脂肪を取って、たるみも除去し、筋肉(眼輪筋)も引き上げるため、起こりづらいです。
対策・対応
万が一、ふくらみが残っている場合は、再治療が必要です。
切開した部分を再度開いて、脂肪を取り除くか、皮膚への負担を考え、結膜に小さな穴を開けて脂肪のみを除去する方法(経結膜脱脂法)で処置します。
下まぶたが凹みすぎた
目の下の脂肪(眼窩脂肪)の取り過ぎが原因です。
目の下のクマの溝が深い人や涙袋が大きい人の方が、凹みが目立ちやすいです。
対策・対応
凹んでしまった部分は、経過をみても回復することはありませんので、処置が必要となります。
ヒアルロン酸注射や脂肪注入により凹みにボリュームを出す治療をしていきます。
軽度であればW-PRP療法やFGF注入などの肌再生治療で回復することもあります。
目尻や目の下の小じわが残っている
目の下のたるみ取り(筋皮弁法やハムラ法)手術をしても、小じわは残ります。
小じわは眼輪筋などの筋肉が原因でシワを作っていますので、たるみを除去しても出現します。
対応・対策
目尻の小じわ・目の下の小じわに対しては、手術では対処できませんが、ボトックスが注射が抜群の効果があります。
ボトックス注射後3日~5日で効果があらわれ、目尻の小じわ・目の下の小じわは改善されます。
ボトックス注射について詳しくはコチラを参照してください。
左右差がある
元々左右がある方が出やすい症状です。
治療の際に、元々左右差がある方でも、ある程度、調整しながら手術をしていますが、それでも左右差が気になる場合は、再処置をします。
また、治療後の腫れなどが左右で違う場合は、初めは左右差がありますが3ヵ月~4ヵ月で左右差はほとんどなくなりますので、経過をみてください。
対策・対応
3ヵ月~4ヵ月経過観察しても左右差が改善されない場合は、再処置をしていきます。
傷が気になる
縫い合わせた傷は、初めは赤味があり気になると思いますが、3ヵ月~4ヵ月程で徐々に目立たなくなり、最終的には、白線になるためほとんど気になりません。
しかし、段差のような傷の場合は、再処置が必要となります。
対策・対応
傷の赤味は経過観察してください。徐々に改善します。
段差のある傷跡は、CO2レーザーなどで段差を削り修正していきます。
目尻の皮膚がつっぱる
たるみ取りの後は、皮膚がしばらく硬くなり、伸縮性がないめツッパリ感がでます。
通常は3ヵ月~4ヵ月で皮膚が柔らかくなり改善していきますが、6ヶ月経過しても改善しない場合は、処置が必要となります。
対応・対策
6ヶ月経過観察しても改善されないツッパリ感は、再度、切開して中の組織の癒着を取り除き修正していきます。
白い糸が出てきた
これは、皮膚の中の組織を縫い合わせている糸が出てきた状態です。
すごい珍しいことではありませんが、放置していると化膿することもありますのでクリニックを受診してください。
対策・対応
糸を取ります。数分で終了し、特にはれたりすることはほとんどありません。
目が乾く
たるみを取りすぎたことが原因です。
皮膚を取りすぎると、結膜がひっくり返る状態になります。
結膜が見える状態(赤んべえ)が続くと、まぶたを閉じてもすき間ができてしまうため、ドライアイになることもあります。
対応・対策
通常は3ヵ月~6ヵ月の経過観察で改善します。その間は、目が乾きますので、目薬を指してください。
6ヵ月経過しても改善しない場合は、再処置が必要となります(皮膚を取り過ぎて赤んべえになったの項を参考にしてください)
治療後に赤味や腫れ・痛みが強くなってきている
治療後の内出血や腫れは、必ずでます。
時間とともに落ち着きますが、数日経過してもだんだん症状が悪化している場合は、感染症を起こしている可能性がありますので、すぐにクリニックを受診してください。
対策・対応
抗生剤の内服や点滴で治まることがほとんどですが、場合によっては、再処置が必要になることもあります。
血腫(血の塊でまぶたが腫れている)
施術中は、出血していますが、血管を焼いて止血しています。
しかし、止血が不十分な場合、まぶたに血が溜まって、腫れあがってきます。
放置していると、感染症などを引き起こす恐れがありますので、すぐにクリニックを受診してください。
対応・対策
再度、切開部分を開いて、出血している血管を焼いて止血します。
まとめ
今回は、リスクについて説明しました。
記事を読むと目の下のたるみ取りやふくらみ除去の治療は怖いなーと思う方もいると思います。
もちろん、このようなリスクが高確率でおこるということではありません。
あくまでもリスクの話ですので、ほとんどの場合は起こりません。
しかし、リスクは誰にでも起こる可能性があるということを前提でカウンセリングや手術を受けてください。
リスクは適切な処置を早期に行えば、大事に至りません。
今日この記事を読んでくださった方が、目の下のたるみ取り・ふくらみ除去の手術を受ける場合は、しっかりと知識を得ましたので、間違ったクリニック選びをすることはないと思います。
カウンセリングで今回あげたリスクの説明をしてくれるクリニックは、トラブルに対しても適切に対処してくれるクリニックだと思いますので安心して施術を受けてもよいと思います。
リスクの説明がないクリニックは、どんなに施術費用が安く、どんなに魅力的な文言を並べられても選ぶべきクリニックではありません。
万が一トラブルが起こった時に、しっかりと対応してくれるか疑問です。
それでも料金が安いので施術を受けてみたいという場合は、今回紹介したリスクについて、あなたが質問してみてください。
明確な回答が得られない場合は、絶対にそのクリニックで施術をしてはいけません。
トラブルが起こっても対処はしない、もしくはできないと思います。
目の下のたるみ取り・目の下の脂肪取り(筋皮弁法・ハムラ法)は、目元を若返らせるすばらしい治療です。
リスクや失敗を恐れて行動しないのは、せっかく若返れるチャンスがあるのにもったいないです。
リスクに対しては、しっかりと対応できる技術のあるクリニック・医師を選ぶことができれば心配する必要はありませんよ。
一度の人生です。鏡の前でいつまでも溜息をついている生活は終わらせましょう。
目の下のたるみ取りと脂肪取りで、新しい生活をスタートしましょう。
今回の記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。