[医師監修]ボトックス注射の効果・種類・デメリット

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美容整形のアンチエイジングの代表的な治療にボトックス注射があります。

 

「目尻のシワ」・「額のシワ」・「眉間のシワ」・「口元の梅干しシワなど、表情筋によって出来るシワの改善!」

 

更には、「タレ目形成」・「ワキ汗」・「小顔注射」・「ふくらはぎ痩せ」などにも抜群の効果があります。

 

まさに美容整形においてアンチエイジングの王道です。

 

その他、ボトックス注射は美容整形以外にも「小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足」・「痙性斜頸」・「斜視」など保険治療としても使用されている安全な治療です。

 

このボトックス注射を見逃す手はないです。

 

「美容整形や美容皮膚科で注射なんて怖い」と感じる方も多いと思います。

 

しかし、ボトックス注射は、美容整形などの治療の中では、比較的、手軽な方法で、治療時間も5分~10分程度で終了し、治療から3日後には、効果を十分に実感できます。

 

たった5分で3日後には、あなたの悩みが解決するという夢のような話ですが、事実です。

 

ボトックス注射とはそれだけ威力のある美容治療なのです。

 

「でも、やっぱり怖いし、そんなに効果があるからにはリスクも大きいのではないのか?」

 

もちろん、全くのリスクのない治療はありませんが、正確な情報を手に入れることができれば、リスクの回避もできます。

 

今回は、この効果的なボトックス注射を、安心して施術を受けることができるようにしっかりと解説していきます。

 

人は知らないことに対し、恐怖したり、拒否してしまうものなのです。

 

     ボトックス注射とは?

 

皆様がボトックス注射と言っているのは、実はアメリカのアラガン社という製薬会社が開発した製品のことを言います。

 

その他にもボトックスと同じ作用があるものもボトックスと呼ばれていますが、厳密には違います。

 

「A型ボツリヌストキシン注射」といいます。

 

しかし、アラガン社のボトックスが歴史も古く世界シェアNO1ということもあり、その他のボツリヌストキシン注射も含めボトックスと呼ばれることが多いです。

 

 

     ボツリヌストキシン注射の作用

 

ボツリヌス菌が作りだす毒素が神経筋接合部で神経抹消に作用し、アセチルコリンの放出を抑制し、筋収縮が阻害され、筋肉の動きが抑制されます。

 

何だかよくわからないですよね。

 

つまり、ボトックス注射をすると、シワを作ろうとする筋肉が動きづらくなり、目尻のシワや額のシワが消えるということです。

 

また、小顔などに使う場合は、筋肉が動かなくなることにより、エラ部分の筋肉が衰え、顔が小さくなるという仕組みです。

 

「菌を入れるの?」と心配になる人もいるのではないでしょうか?

 

菌を直接体に入れる訳ではないので安心してください。

 

また、毒素自体も微量ですので全身に作用することはまずないと思って大丈夫です。

 

注射した部位のみに作用させることが目的です。

 

例えば、抗生剤なども毒素ですが、体に害を及ぼすことはありません。

 

薬は量により毒にもなったり良薬になったりするものですので、ボトックスも同じですので、安心して注射してもらって大丈夫です。

 

危険な治療であれば、保険治療である「斜視」や「痙性斜頸」などにも使用されることもありません。

 

美容から保険治療まで幅広い診療で使用されるのがボトックスです。

 

臨床成績・安全性に関する報告もしっかりとデータがありますので気になる方はコチラを参照してください。

 

ボトックスの臨床成績と安全性の報告

 

 

     ボトックスはどのような症状に効果があるの?

ボトックス注射は様々な症状に対して効果的です。美容整形クリニックでは、アンチエイジングを主とした治療に用いることが多い、人気のある治療です。

 

ボトックス注射は美容整形以外でも使用されることがあり、安全性の高い治療となります。

 

  • 美容整形
  • 目尻のシワ

 

  • 額のシワ

 

  • 眉間のシワ

 

  • 口元の梅干しジワ

 

  • タレ目形成

 

  • 小顔

 

  • ふくらはぎ痩せ

 

  • ワキ汗

 

  • 美容整形以外
  • 小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足

 

  • 痙性斜頸

 

  • 斜視

 

 

     ボトックス注射の概要・治療の流れ

カウンセリング:気になる部分にどれくらいのボトックスの量を入れたらよいか?また、どのメーカーのボトックスを注射するか決めていきます。

 

ボトックスの注入:気になる部分へマーキングをして注射(痛みが気になる人は、痛みの緩和処置をします)

 

治療時間:5分~10分

 

効果:3日~7日で効果出現

 

持続期間:3ヶ月~6ヶ月くらいが標準的です

 

 

     ボトックス注射の痛み緩和法

美容整形で注射なんて「怖そう」・「痛そう」と思う方も多いと思います。

 

しかし、最近の美容整形クリニックは、美容整形同士でお客の争奪戦をしていますので、できるだけ痛みを緩和する方法を売りにしているところもたくさんあります。

 

細い針の使用

献血などで採血するような針は使用しません。

 

34Gという極細針を使用しているクリニックもあります。イメージとしては針灸で使うような針ですので、刺さる痛みはほとんどありません。

 

塗る麻酔・貼る麻酔の使用

 

吸う麻酔

 

このように、多くの美容整形クリニックも出来るだけ痛みをなくし、リピーターを増やすことに力を注いでいます。

 

 

     ボトックス注射の料金

 

部位・クリニック・ボトックスの使用量の違いにより料金が異なります。

 

ボトックス鵜注射の料金目安

部位 料金
目尻のシワ 5,000円~2万円
額のシワ 5,000円~2万円
眉間のシワ 5,000円~2万円
口元の梅干しジワ 5,000円~2万円
タレ目形成 5,000円~2万円
ワキの汗抑制 2万円~7万円
小顔注射 1万円~5万円
ふくらはぎ痩せ 4万円~10万円

 

 

     ボトックス注射のデメリット

 

 


 

1.内出血の出現

 

内出血が出た場合、注射したところが1週間程、青紫色になり、厚めの化粧でなければ隠せません。

 

内出血を防ぐためのポイント

1.医師の技量による内出血を防ぐためには美容整形医師としての経験年数をチェックしていください。(だいたい各美容整形クリニックHPに掲載されています。)

 

2.忙しすぎて雑に注射されてしまうと内出血が出現してしまいます。

 

3.注射後、注射部位を数分押させえてもらうと内出血は出づらいです。もし、医師が忙しすぎる場合は、自分で注射部位を数分押させておくことをお勧めします。

 

4.数日は注射部位をグリグリ押したりしないこと。

 

5.それでも内出血が出た場合を想定して、コンシーラーを用意しておく。

 


 

2.ボトックス製剤(厳密にはボツリヌストキシン製剤)の中には粗悪品がある

 

ボトックス製剤、厳密にはボツリヌストキシン製剤の中には、精製技術が劣っているため、効果が安定しない製剤もあります。

 

安価で提供している場合は、もしかして粗悪なボツリヌストキシン製剤かもしれませんので注意してください。

 

粗悪製剤を見極めるポイント

HPに何という製剤か明記しているか確認してください。

 

明記されていない場合は、そのクリニックでボトックス治療を受けるのは避けてください。

 

実際に注射時は、ボトックス製剤の箱を確認させてもらうと、さらに安心かと思います。

 

非常に残念なことですが、ごく一部のクリニックでHPにアラガン社のボトックスと記載しながら、実は違う製剤である可能性を使用していることもあります(ごく一部ですので普通はあり得ません)。

 

アラガン社以外のボツリヌストキシン製剤であることを明記していれば問題ないです。

 


 

3.ボトックスの耐性ができてしまい段々、効果が出なくなる

 

短期間で何度もボトックス注射を繰り返すと、体内に中和抗体産生ができ、ボトックスに対しての耐性ができてしまいます。すると、ボトックス注射しても効果があまりでなくなったり、効果期間が極端に短くなってしまうことがあります。

 

ボトックスの耐性ができづらくする方法

短期間で何度もボトックス注射をしない(最低3ヶ月以上の間隔をあけて注射する)。

 

しっかりと間隔をあけて、ボトックス注射を何度かすると、効果持続期間が長くなってくるという報告もあります。

 

ボトックス注射を受ける治療間隔の例として、初めは、効果が3ヶ月ほどで切れてしまうケースが多いようです。

 

しかし、徐々に効果が長期化してくることが多いですので、注射を受ける間隔もそれにならって調整してみてください。

 

具体的には、クリニックと相談した方がよいと思いますが、例として、初めの2回くらいは3ヶ月間隔で注射をし、だんだん4ヶ月・6ヶ月・10ヵ月・1年など回数を重ねるたびに注射を受ける間隔をあけていくことで、耐性ができづらくなります。

 

耐性ができづらくなるもう一つの方法として、「ゼオミン」というボツリヌストキシン製剤がり、タンパク質が含有されていないため、その他のボトックス製剤のような中和抗体産生がありません。

 

つまり、何回ボトックス注射をしても耐性ができてしまうことはありません。

 

ただし、ゼオミンは製品化されてから歴史が浅いですので、10年後・20年後の実績報告がないということも念頭に置かなければなりません。

 

 

     ボトックス注射の種類

 

ボトックス注射には、様々な種類があります。

 

先にも述べたように、ボトックスとはアメリカのアラガン社の製品名で、本来はボツリヌストキシン注射というのが正しい名称となります。

 

アラガン社のボトックスが有名なので、その他のボツリヌストキシン注射もボトックスと呼ばれることが多いです。

 

しかし、美容整形クリニックの中には、粗悪なボツリヌストキシン製剤をボトックスと表示し、注射していることころもあります。

 

そのような粗悪なボツリヌストキシン製剤を注射すると思わぬ副作用ができることがありますので、美容整形クリニックのHPにどのボツリヌストキシン製剤を使用している確認してから受診してください。

 

実際にどのようなボツリヌストキシン注射があるか、簡単な製品の特長・開発国・会社名などを説明していきます。

 

今回紹介するボツリヌストキシン製剤であれば、問題ないです。

 

ボトックス

製造国:アメリカ

 

製造会社:アラガン社

 

認可:FDA

 

特徴:元祖・正真正銘の「ボトックス」です。

 

世界シェアNO1・症例数NO1です。品質・管理すべてにおいて安全な製品となります。

 

 

ボトックスビスタ

製造国:アメリカ

 

製造会社:アラガン社

 

認可:厚労省

 

特徴:近年、日本の厚労省より認可取得している製品です。

 

アラガンジャパンとイギリスのグラクソ・スミスクライン社が取り扱っています。

 

同じアラガン社の「ボトックス」と同じ成分です。日本では「ボトックスビスタ」として販売が許可されています。

 

この辺がよくわからないのですが、同じ成分なら元々ある「ボトックス」でよい気もします。

しかし、日本での販売はボトックスビスタとなります。

 

結局は「ボトックス」も「ボトックスビスタ」もどちらも同じ成分ですので難しく考えないでください。

 

 

ニューロノックス

製造国:韓国

 

製造会社:メディトックス社

 

認可:KFDA(韓国の厚労省)

 

特徴:美容大国韓国シェアNO1です。

 

美容大国の韓国でたくさん使用されているので、症例数や実績も十分あり、安心の製品となりなります。

 

値段もボトックスやボトックスビスタに比べ安いです。

 

 

リジェノックス

製造国:韓国

 

製造会社:ヒューゲル社

 

認可:KFDA

 

特徴:メディトックス社とは同じ韓国のライバル会社です。

 

韓国で第Ⅲ相臨床試験まで実施されており、韓国NO1シェアであるメディトックス社の「ニューロノックス」のシェアを奪いにいっている状態です。

 

効果も安定しており、料金も低価格です。

 

ライバル会社同士で、製品の向上・安全性・価格などを競い合うことは、ボツリヌストキシン注射を受けようと思っている方には、とてもよい傾向です。

 

 

ディスポート

製造国:イギリス

 

製造会社:イプセン社

 

認可:FDA

 

特徴:日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ヨーロッパシェアNO1のボツリヌストキシン製剤です。

 

アラガン社製ボトックスと同じくらいの歴史があり、症例数・実績も十分な安全な製品となります。

 

 

ゼオミン

製造国:ドイツ

 

製造会社:メルツ社

 

認可:FDA

 

特徴:今までのボツリヌストキシン注射の欠点は、何回も注射すると耐性ができてしまい、効果がおちてしまうという報告があります。

 

このゼオミンは、耐性の原因である複合タンパク質をほとんど含まない、ピュアなボツリヌストキシン製剤となります。

 

つまり、何回注射しても、効果がおちることがないということです。

 

アラガン社の「ボトックス」もイプセン社の「ディスポート」もこのピュアなボツリヌストキシン製剤を目指し研究していますが、ゼオミンには遥かに及ばないです。

 

この先、何年もボツリヌストキシン注射を続けていこうと持っている方には非常にありがたい製剤となります。

 

今後、症例数・年月を経過した臨床結果が楽しみです。

 

ただし、料金はまだ高いです。

 

 

 

     まとめ

 

 

ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)は、色々な用途で使われ、色々な種類があるのがお分かりいただけたかと思います。

 

治療効果も高く、リスクも少ないことから、美容整形クリニックだけではなく、皮膚科なのでも注射するところもあります。

 

ただし、長年ボトック注射に携わり、症例数をこなしている美容整形クリニックの医師に比べると技術力がどの程度まであるのかはわかりませんので、十分調べてから受診してください。

 

目安として1日10例以上のボトックス注射を2年程、経験しているのであれば、一般皮膚科でも大丈夫です。

 

時々しかボトックス注射をしたことがなければやめた方がいいです。

 

その他、美容整形クリニックの中には、今回紹介したボツリヌストキシン製剤以外の製品を使用しているところもあります。

 

紹介した以外のボツリヌストキシン製剤は、安全性の確保や効果の安定さを欠くこともありますので十分注意してください。

 

お問い合わせの際は、必ずどこのボツリヌストキシン製剤を使用いているか確認してください。

 

また、実際に注射をする際には、パッケージを確認させてもらうことができればより安心です。

 

低料金だからといって安易に受診するクリニックを決めないでくださいね。

 

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